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出展作品の画像はこちらでご覧いただけます。

 

 佐久間奏多氏が、ナドラニ・マリオネットをつくり始めてから、この秋でちょうど10年になります。プラハ(チェコ)の彼のアパートから、とっても小さなマリオネット2体を持ち帰ったのが、2005年の11月9日でした。このマリオネットたちは、「Na Dlani / ナドラニ(手のひらの上の)」と名づけられ、今日までに、なんと300体を超えるナドラニ・マリオネットが誕生しました。

 

 その一方で、佐久間氏は、ちょっと違ったタイプのマリオネットの制作もはじめています。

 The Art of Puppets 2013(パペット展)に出展された「Za oponou / 幕の裏」は、今までにない大きさ、存在感、造形と雰囲気で、見るものの心をつかみました。

 翌年の2014年の展覧会「Story of puppets Ⅱ」で発表した「Ostrý Nos / 尖った鼻」「Sešívaný / 継ぎはぎだらけの道化」「Modrošedé Blues /灰青のブルース」、も独特の世界観を醸し出す作品でした。

 

 今まで、とくに呼び名のなかった、そうした大きめの作品たちに「Na scénu! / ナスツェーヌ!」というシリーズ名が与えられました。スツェーヌは「舞台」、ナは「~へ」ですから、「ナスツェーヌ!」は、「舞台へ!」という意味になります。 チェコでは、控室で出番を待つ役者さんに合図として示される言葉だそうです。ナドラニ・シリーズとは、またひと味違った表現世界をお楽しみいただける作品群の誕生です。

 

 ナドラニ制作10年の節目に、パペットハウス2階のセンタースペースで、佐久間奏多氏のプチ展覧会を開催いたします。「Na Dlani / ナドラニ」と「Na scénu!/ ナスツェーヌ!」、異なる二つの作品世界をお楽しみいただける展覧会です。

 題して、「手のひらから舞台へ!」

 

 出展作品は、今夏、長野県飯田市での展覧会「House of inspiration」のために制作された8作品、2011年にチェコで開催された「Story of puppet」のために制作され、韓国での展覧会にも展示された7作品(日本初公開)、そして、ナドラニ・マリオネットの新作10点です。

  盛りだくさんの「プチ展覧会」、どうぞお楽しみに!!

 

 ※作品は、すべてご購入いただけます。作品のお納めは会期後になります。

 

※作家は在廊いたしません。

 

※展示の様子、ブログでご紹介しました。

Puppet House Keeper's Blog Ⅱ / プチ展覧会 いよいよ明日開幕!

 

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佐久間 奏多 / Sakuma Sota

1977年愛知県生まれ。2000年:東京造形大学卒業(染織デザイン専攻)。在学中にチェコの劇人形に出会い、衝撃を受ける。1999年:劇団ドラック(チェコ)美術監督ペトル・マターセク氏らによる長期ワークショップ「人形演劇プロジェクト2000」(於:シアターカイ)に参加。2000年秋:渡チェコ。2002年:チェコ国立芸術アカデミー人形劇学部舞台美術科大学院に入学。ペトル・マターセク氏に師事する。2005年:同大学院を首席で卒業。NaDlaniマリオネットの制作を開始。2009年3月、パペットハウスギャラリーにて初個展。プラハ在住。

 

作家画像
展覧会活動など : 「ストーリーテラーズ-小説と絵画-展」(2010年、於:高島屋美術画廊 / 後援:実業之日本社)出展。「Story of puppet」(2011年)、GAMU(プラハ)、Biim gallery(ソウル)、パペットハウス(東京)。「Japonští výtvarníci žijící v Praze」(2011年)、Galerie Lazarská(チェコ) 。「チェコの人形、伝統と現代」展(2011年)、Galerie Smečky(プラハ)に唯一の外国人として参加。「Gepetos de Praga」(2012年)、ブラジル・サンパウロ。2014年12月、プラハのギャラリーにて林由未との2人展。2015年11月、ポネツ劇場(プラハ)のプロジェクトでヨーロッパ文化イヤーの開催都市ピルゼンにて上演される芝居「Among us」の舞台用人形を制作。

 

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